戸建分譲の購入検討時の17のポイント

 戸建分譲はこうあるべきというものの一覧です。ベストな姿を提案していますが、だいたい8割くらい満たせれば十分といえます。

 

1.耐震

近い将来起こると想定される震度6強に耐える構造であるべきです。
建築基準法の基準は震度6弱に相当します。建築基準法は「最低基準」という考え方なので、これ以下は建ててはいけないということで、これより強くなければいけないということです。

 これは性能評価の耐震等級で言えば「2」に相当すると言えます。構造計算書や性能評価書で確認できればいいですが、それがなければ建築した会社に確認しましょう。

 必要なのは耐力壁だとか、筋交いが強いとか、接続金具が強いとかの強化が必要です。土地形状と建物形状によって、どれが一番安く強くできるか変わりますが、最近は耐力壁で安くて強いものがあるので、これが多いようです。

 ただ震度5以上が想定されていない地域は、建築基準法相当でもいい場合はあります。行政の震度予測はかなり正確なので、それをしっかりみましょう。

 

2.地盤

液状化による不同沈下が起きない住宅でなければダメです。
行政のハザードマップで液状化が起きる可能性が高いかどうかを確認し、もし対象地域に入っていれば、地盤対策を行う必要があります。

まず地盤調査をして、それに必要な地耐力を持たせる必要があります。摩擦杭などを打つ方法が一般的ですが、絶対安全なのは支持層まで杭を打つことです。ただ、費用が高くなりますので、っかり考えなければいけません。

 

3.構造

新築一戸建ては「木造軸組工法」が多いです。
これは木を構造材として使っているのですが、その木をプレカット加工したものがほとんどです。CAD設計をしてそれを工場の機械で加工しますから、加工間違いやミリ単位以下の狂いがほとんどなく、木の軸組の精度が飛躍的に向上しました。
工事現場ではそれを正しく組み上げるだけで、寸分の狂いのない住宅ができます。そのために、雨漏りや地震に弱い家などの欠陥住宅と呼ばれるものが激減しました。

 

4.省エネ性

次世代省エネ仕様が望ましいです。
壁の省エネ性と窓の断熱性があり、床断熱に天井断熱がついているとベストです。
こうなると結露もなく、安心して暮らすことができます。
それに高効率給湯器がついていて、魔法瓶浴槽があると月々のガス代が助かります。
太陽光発電は設置費用が100万以上と高く、ついているとその分販売価格に上乗せさせられていますので、無くてもいいです。
入居後に省エネ性の高いエアコンと遮光カーテンをつけるとさらにいいでしょう。
床暖房があるとさらに良いです。ほとんどがオプションですが、後付は費用がかかるので、余裕があれば、是非つけたい設備です。

 

5.キッチン

対面キッチンが良いです。
子供がキッチンテーブルで宿題をしているとか、一緒に料理をするとか、お父さんがリビングでテレビをみているなど家族のコミュニケーションが高まります。一時期話題となった「頭の良くなる家」でとりあげられたポイントです。
それと、天板は料理のしやすいスペースがあるのが通常です。2550ミリ以上あれば大丈夫です。
食器洗い機はなくてもいいでしょう。入居以前のアンケートでは要望の多い項目ですが、いざ入居した後「使わない設備」のトップです。結構な時間がかかり、水と電気代がかかります。


6.リビング内階段

同じく、「頭のよくなる家」でとりあげられたものです。
子供が返ってきた時に必ずリビングを通り、お母さんと「ただいま」「お帰り」の声があることが大切です。家族の絆は、まず話すことから始まります。そのためにはリビング階段は重要な役割を果たします。


7.お風呂

現在よ使われている一畳タイプのシステムバスはとても良いです。明るくて、清潔で、広くて、使いやすくて、掃除がしやすいです。ほとんどの現在の戸建分譲はついているため、当たり前ですが、昔の作りつけの風呂からは大変よくなっています。

 賃貸住宅にはなかなか無いもので、始めて新築一戸建てに住んだ人のほとんどが「良い」と評価するものです。

8.収納

 主寝室にウォークインクローゼットがあるとウレシイです。季節物がうまく収納できるので大変便利です。1.5畳あるととても使いやすいですが、通常は1畳タイプですので、奥行きと高さを工夫して使えば、十分に使えます。そうでなければシステム収納が使いやすいです。


 あと玄関収納は、1800ミリワイドで高さ2100ミリあると、靴などを十分に収納できます。その他、ゴルフクラブやスキーが収納できるものはなかなかありません。
 リビング収納において、掃除機がどこに収納できるかは確認する必要があります。
そして、和室収納で冬の布団がしまえるかと予備の布団がしまえるかは確認しましょう。

9.二階バルコニー

洗濯物と布団を干すのに、2階バルコニーの日当たりは重要です。
最低でも3時間は日が当たる必要があります。建物の向きと周辺の建物と太陽の動きを考えれば計算できます。
それと、バルコニーの向きですが、南側向いているのが一番よいのです。しかし、大きな道路に面しているとなると、洗濯物が干しずらくなります。かといって北向きだと日当たりが悪くなります。日当たりを優先して、プライバシーは何らかの工夫を考えるのがよいと思います。

 

10.リビング

 12畳以上をおすすめします。ソファーとテレビを置くと、結構なスペースが必要になりますので、11畳以下では少し窮屈です。
 それと、南に向いているのがベストです。冬場のポカポカとした日差しは暖房いらずで良いだけでなく、心を温めてくれるのが良いです。

 南向きで日当たりのよいということは物件選択の重要条件です。

 

11.シャッター

電動シャッターはとても楽です。
一昔前は、雨戸を開け閉めしなければならず、結構大変でしたが、電動シャッターなら楽々です。それが二階までついているとベストです。

 

12.トイレ

ウォシュレットは必要です。当然、暖房便座機能付きです。これは日本の住宅が世界に誇れるものです。
それに結構水を使いますから、節水型だとよりいいです。
また、二階にウォシュレットがついていない場合が多いのです。

13.駐車場周辺

ワンボックスカーが多いのですが、前面道路よりうまく駐車場に入れられるか、建物との関係などがあり、よく見ておく必要があります。
さらに、自転車をどこに置くかが大切です。玄関周辺で、雨に当たらずにおける場所があればとても良いですが、ほとんどは置く場所がありませんので注意が必要です。

14.防犯

防犯はとても大切です。警備会社による設備もいいですが、そうでなくてできることがあります。
必須は、玄関のインターホンのカラー録画機能付きです。訪問者がすべて記録されるので、犯罪者は嫌がります。
さらに、浴室窓とかトイレの窓など建物の裏側の開口部は人が入れない30センチ以下の窓になっていなければなりません。

そして、最も防犯によいのが「声掛け」「他人の目」です。
分譲地で道路が通り抜けできない作りであると、住民以外の人がいるとすぐにわかります。犯罪者のほとんどは、このような分譲を避けます。
特に5~6棟ぐらいで他人はめったに入らなくて、いつも道路で子供が遊んでいるような分譲地はまず狙いません。
そうでなければ、他人がいれば「声掛け」をすると犯罪者は嫌がります。
また、夜に照明がついていても嫌がります。夜間常時灯がついている分譲地は、景観を美しくするためだけでなく、防犯のためにやっているのです。
防犯は「音・光」です。駐車場センサーライトや住宅の横の音のする砂利なども有効です。

15.外壁

外壁には、左官塗りと工業製品を貼る二つの方法があります。
性能・機能的にはどちらも大差はなく、メンテナンス性も変わりません。変わるのはデザイン性ですが、それも最近は大差ありません。むしろ設計者のセンスに大きく左右されるでしょう。

16.外観デザイン

分譲ならではの美しい街並みができるのが外観デザインです。
一番多いのが「シンプルモダン」で、都会向きの直線をベースにしたものです。
分譲ならではなのは「南欧風」でしょう。南フランスの街のような、白と黄色や橙色をベースにした街並みは、別世界を形成します。
その他、アメリカカントリー風や英国風や北欧風などいろいろあります。
この美しい街並みは戸建分譲のみのもので、できればそういうものを選びたいものです。

17.IT関連

 テレビの地上デジタルは必須です。それをアンテナで受けるか、NTTとかで受けるか、ケーブルテレビなどで受けるか、コスト比較をしっかり検討しましょう。
 その時にインターネットをどうするかですが、できれば家の中は無線LANでネット環境を整えるのがいいでしょう。
 例えばNTTの光なら、電話の配線板のところに無線LANをつければ、各部屋の複合コンセントから有線LANもとれる上に、無線LANも受信できます。これはPCの他に、スマートフォンなどにも使えるのでおすすめです。

 

 これら全てが満たされればベストですが、だいたい8割くらい満たされれば十分といえます。

このブログ記事について

このページは、戸建マイスター 松沢 博が2013年5月 1日 16:27に書いたブログ記事です。

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