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独身で一戸建てを購入する際のポイント

独身で一戸建てを購入する際のポイント

独身で一戸建てを持つ、ということを考えてみたことはあるでしょうか。一戸建ては結婚した人だけが購入するものではありません。ここでは独身で一戸建て住宅を購入することのメリットやポイントについて解説します。

独身で一戸建てを購入するメリット

まずは独身で一戸建てを購入するとどんなメリットがあるのかを考えてみましょう。真っ先に思いつくのは「自分が住みたい家に住める」ということです。
家を買えば、ペットを飼いたい、趣味のものでいっぱいにした部屋を作りたい、庭が欲しい、好きなインテリアで統一したい、大きなお風呂でゆったりしたい、といった希望やわがままを叶えることができます。
仮に独身のまま暮らしていくことを前提とするのなら、誰に気兼ねすることもなく自分の好みの間取りや機能、デザインの家を造る楽しみを味わうことができます。

そして、結婚をすることを前提にしている独身者の場合にもメリットはあります。20代、30代のうちであれば長期の住宅ローンも組みやすく、無理なく返済していくことができます。
歳を重ねれば重ねるほど返済期間を長くできなくなるため、今のうちに一戸建てを持っておくことは悪いことではありません。特にまだ特定のパートナーがいない場合には、「一戸建てはいつか結婚して子供でもできてからでもいい」と思っていると、だんだん条件が厳しくなってくることも考えられます。

現段階で結婚を考えているかどうかに関わらず、長く住める家を今のうちに買っておくことは、将来の老後に対する安心感を得ることにも繋がります。

独身で購入するのに適した一戸建ての大きさや間取り

結婚することが前提の場合を除いて、ファミリー向けの家を単身者が購入するのは間取りとしては無駄が多く、購入額も高いので負担が大きくなってしまいます。
単身者なら少しゆったりできるLDKがあり、あとは寝室と、書斎などに使える部屋が1室ある、というのが最小限に近い間取りではないでしょうか。

土地を有効に活用するために2階建てにするのも悪くありませんが、老後のことまで視野に入れるならあえて平屋を選ぶのもおすすめです。20~25坪の2LDKなら平屋でも15畳程度のLDK用スペースが確保できます。基準はこのあたりでしょう。
あとはそれぞれ「自分が住みたい家」を実現するためのこだわりポイントを盛り込んでいきましょう。

独身で一戸建てを購入する際に注意すべきこと

ただし、独身前提でも、本当に将来もずっと単身なのかということについても熟考しておくべきです。「いつか結婚したいと思う相手が現れるかもしれない」と考えるなら、もう1部屋増やして2人でも住める間取りにしておくべきでしょう。
また、別の考え方として、単身用に買った家はもしも結婚したら売るか人に貸して、新しい家を買うという選択もあり得ます。そのためには売れやすい、貸しやすい家にしておくことがポイントになります。(立地が良い、間取りが使いやすいなど)

さらに言えば結婚だけではなく、自分の親と暮らす可能性を考えておかなければならない人もいるでしょう。この場合は高齢になった親と暮らし、介護もしやすい家の造りを考えるべきです。
こうした事情が絡んでくるとだんだん自分の好みから離れてしまうことになりますが、そこはバランス感覚を発揮することです。必要な条件と自分のこだわりとをうまく融合させた家造りを目指してください。

晩婚化や非婚化が進む中で、独身で一戸建てを購入する人は今後、増えていくことが予想されます。例え家庭を持たないとしても、家は持つべきものかもしれません。自分の居場所、帰ってくる場所を造ることを、今からでも考えてみてはいかがでしょうか。